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島旅の楽しみ方 田中ケン(快適生活研究家) 2年ほど前から実業之日本社から発売されている雑誌「ガルヴィ」の連載で、島を旅している。企画のタイトルは“ツーバーナー持って島旅へ”。タイトルでも分かるように、どこの島に行くにもパワーハウスツーバーナーを右手に持ち、左手には愛用のグリルコンボクッカー、背中には55リットルのザックを背負い、旅をしている。 島の文化、食、自然、人との交流を今までのガイドブックにはない切り口で紹介しようという企画だ。それにしても背中のザックとツーバーナー、コンボクッカーの総重量は約45kg。思い出や感動は、それはそれは大変重たいのであるが、荷物はさらに重たいのである。 この島旅、2ヶ月に1度出かけていく。いわゆる1回の旅で2号分の取材をしてくる。大体の島旅の流れを紹介しよう。まずは起点になる出発地で担当編集員と待ち合わせ。実は今現在の編集員は2代目である。待ち合わせ場所は竹芝桟橋もしくは、羽田空港になる。新潟の粟島、佐渡島のときは新潟の港まで車で移動するので我が家にピックアップしに来てもらう。船もしくは飛行機にチェックインし現地へ向かう。飛行機で一気に島へ着ける場合はまだいいが、トランジットやほかの交通機関へのトランジットがあるときは大変だ。預けておいた45kgの荷物を受け取り、移動しなければいけない。 どうにかこうにか島へ到着すると観光協会へ突入する。ガイドブックも持っていくのだが、やはり現地の生の情報がほしい。執拗に細かく島の情報を手に入れる。一通り島の概要を理解するとキャンプ場に向かうことになる。なぜなら、早く重い荷物地獄から開放されるためである。島のキャンプ場は海に近いところにあることが多い。いわゆるオートキャンプ場ではないので誰も人がいないことのほうが多い。トイレと炊事場はあるがお風呂などあるはずもない。シャワーが有るところもあるが水しか出ない。無料のところがほとんどだから仕方ないのだが・・・。でも目の前の海を眺めながらのキャンプは最高である。テントは“バックパーッカー1ポールテント”だ。収納サイズも小さく重量も約1.5kgという魅力的な軽さだ。砂浜のキャンプ場ということで、最近ではマットは使わなくなった。 テントの中に荷物を入れ、コンボクッカー、ツーバーナーは炊事場に置き、早速観光協会で仕入れた情報を基に島散策に向かう。観光地を回ることもあれば、島の山を登ることもある。海でシーカヤックやサーフィンも楽しむし、出会った島の人にガイドブックには載っていない、とっておきの場所に連れて行ってもらうこともある。次は食材探し。 島の新鮮で美味しい食材を、ツーバーナーとコンボクッカーを駆使して料理し、島の焼酎と一緒に楽しむためである。漁協や農協はもちろん、手に入らないときは島の居酒屋や民宿に頭を下げて食材を分けてもらうこともある。 島の人は基本的に優しい人が多い。 たいていの場合は食材を分けてもらえる。 こんなときも情報収集を怠らない。 島の話、歴史、文化、あらゆることを聞き出し、翌日の島旅に活かすことにする。 キャンプ場に戻り、手に入れた食材を調理し、海を見ながらのんびりいただく。最高に贅沢な時間を過ごさせてもらう。2日目、3日目も同じ様に島を大満喫し、2泊3日の島旅は終了する。島旅を楽しむコツはガイドブックや氾濫しているさまざまな情報だけを頼りにするのでなく、島での「生」の情報を仕入れることに尽きる。そして、必ずその島ならではのアクティビティを楽しむ。そうすることでその島の本当の姿に出会えるのである。2年間で行った島は、東京は伊豆七島のうち4島。大島、新島、神津島、式根島。北海道は、奥尻島。新潟県の粟島と佐渡島。島根県の隠岐の島。長崎県の壱岐島。鹿児島県の種子島と奄美大島。沖縄は座間味諸島と久米島。 なんと、合計13島。日本は島国です。まだまだ行っていない島は沢山ある。島から帰ってくると45kgの荷物が僕の腰や背中をむしばむが、僕の気力と体力が続く限り、それと雑誌ガルヴィがこの企画を続けてくれる限り島旅は続くことであろう。 なぜなら・・・そこに島があるからです。 ![]() 提供/コールマンジャパン株式会社
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