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2007/09/25

夏の思い出〜キャンプ&西穂高登山編

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山頂でガスが出る前に撮れた物です。

今を去ること8月初旬。僕は大学の夏休みを期に実家へ帰省した。 久しぶりの実家では、岐阜にキャンプに行く計画ができあがっていた。普段は引き篭もりがちな僕ではあるが、せっかく帰省したのに一人家で留守番もなんだか寂しい。 だから、飛び入りでキャンプに参加することにした。 僕の実家は兵庫にある。そこから、キャンプ場のある場所までは車で6時間以上の道程だ。目的地までは、 車窓の風景画が無機質なコンクリートから豊かな緑に変わっていくのを楽しませてもらえた。余談ではあるのだが、僕に車の運転をさせてくれと親に頼むと、 怖いから嫌だと拒否された・・・もう少し信頼してくれても良いのではないだろうか?

キャンプ場に到着してまずする事といえば、テントの設営だ。久しぶりのキャンプなので少々手間どってしまったが、テントはなかなかの偉容だった。 そして、夕食の準備が始まる。その日の食事担当は僕だ。一人暮らしで培った自炊スキルを大いにひけらかすチャンスとばかりに、張り切って事に当たった。 まあ、作ったのは巷でキャンプの王道と呼ばれたりもするカレーライスなのだが。


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恐らく西穂高山荘あたりから撮った物のはず。
何分記憶が曖昧で・・・。

次の日は一日、我が家の至宝「ハンモック」に揺られながら趣味の読書に勤しんだ。そして、1日3度ぐらいは温泉に入った(キャンプ場には露天風呂がついていたのだ)。 この生活はなかなか優雅で甘美な一時を僕に与えてくれた。キャンプの話はこれぐらいにしておこう。他にも様々な出来事があったが、それは僕の心に留めておこう。

3日目の朝。僕らは西穂高岳に登ることになっていた。特別な装備などを持たない無謀登山とも言える出立ちで山へ向かう。 まずは、車でロープウェイしらかば平駅まで行く。そこからロープウェイで西穂高口まで一気に登る。この時点で僕は標高2156Mに立った。入山届けを書き、いざ登山開始!  歩く速度によって家族は2分された。速度の遅い母とそれに付き添う父のグループと、僕の率いる子供グループ。詳細に言えば、僕・高校生の弟・来年中学に上がる妹だ(いつまでも可愛い妹でいて欲しいものだ)。2グループに分かれた原因は、偏に協調性と我慢強くない僕の性格のせいだろう。


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山頂に至る道

夏とは言え標高が高いだけに気温は低い。確か14℃ぐらいだったはずだ(おいおい、夏なのにウグイス鳴いてますよここ)。それでも、登山は運動量が多く汗をかいてくる。僕はひたすら、第1の目的地「西穂高山荘」を目指した。弟は妹をサポートしながら僕に続く。この時の風景は普通の山という感じだったが、西穂高山荘 までくると、周囲を囲んでいた木がなくなり眼前には雄大な山々が現れた。

山荘にはその時、食料などの搬入のためにヘリコプターがやってきていた。そのために少々足止めを食らったが、どちらにせよここで、父と母を待つ予定だったのだから問題は何もないが心情的には不満だった。 待つこと10数分。父たちがやってき、しばし休息と言う事になった。その時に、決断の時がやってきた。何の決断かと言うと、母がしんどそうだと言うのと妹がもう帰ると言いだした事で、ここで引き返すか引き返さないかと言うものだ。一時は引き返す事に決まりそうだったのだが、問題の母がまだ登ると言うので登ることに なった。




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独標です。

第2の目的地「独標(2701M)」を目指し出発。ここからは、今まで道程とは違う。今まで、木が生茂っている道だったのだが、ここからは木はほとんど生えていない岩山の様な道になる。 少しの間は全員で固まって登っていたのだが、すぐに僕の悪癖が出てきた。そう、僕の単独先行が始まったのだ。あれは確か這松が茂っている場所だった。何人もの人を追い抜かし、僕は遂に独標に辿り着いた。独標には多くの団塊の世代と思しき人々が溜まっていて狭かった。しかし、景色はメチャクチャ素晴らしいものだ。

待てど暮らせど後続の部隊はやってこなかった。電話連絡及びメールを試みてみたところ音信不通(後日談になるのだが、この時彼らの携帯は電池切れだったのだ)。僕は決断した後続は待たずに目的を果そうと。独標から先は行く人の人数が一気に減った。お陰で僕は、どんどん先を急ぐ事ができた(まあ、それでも何人も追い抜きましたがね)。ピラミッドピークを尾根伝いに歩きに歩き、たまに足を滑らせたりしつつ最終目標「西穂高岳山頂(2909M)」を目指す。




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西穂高岳山頂です。
ガスがガスのせいで何も見えん。

そして、遂に辿り着いた僕の眼前には、今までを越える絶景が悠然 と広がっていたのでした(まあ、それなりに苦労したのだから、僕の眼には補正がかかっていたことでしょうが)。しかし、この絶景は長く見ることができなかった。雲です雲、俗に言う「ガス」がでてきたのです。辺りは一面の白、白、そして白。何も見えなくなりました。

西穂高山頂にて僕は、再び後続部隊を待ったのだが1人としてやってくることはなかった。仕方がないので山頂を後に下山を開始した。行きに比べ何故か帰りの方が歩みが速く感じた。気がつけば、すでに独標だった。そこには父が1人、僕を待っていた。父によると家族は全員独標まではきたそうなのだ。そこからは、父と一緒 に西穂高山荘へ。そこには、母がいた。弟と妹は先に下山したと言う話だった。僕は再び、父と母と別れ単身、弟と妹が待つと思われるロープウェイ乗り場を目指した。辿り着いた先に2人姿を見つけた時、僕は少しほっとした。それから、遅い食事を取りながら父と母を待った。 次の日、早々にテントその他を撤収し家路についた。もちろん、帰りも運転はさせてもらえなかった。車窓の風景は行きとは全く逆の順序で変化して行く。これで再び日常に戻ると思うと少々名残惜しかった。



写真・文/吉村 佑太



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